黄昏飄然

悠然たる無職を散文的に

2014-04-06から1日間の記事一覧

日銭

無職ブログという、文字通り職の無い人々の日記を読んでまわる。もう、タイトルからして自虐的で崖っぷち、ジリ貧、うつ、底辺、這い上がり、自宅警備員、ニート。などといった、雅とは縁の無い、むしろ極にあるほど、かけ離れた言葉の多いこと。かといって…

叔父

自給自足で完全孤独、独身貴族をとうに越して、独身王族をやっている叔父が、姪っ子や、親戚の子供の世話を快く引き受けるのは、自分が残せなかった遺伝子への弔いのようなものなのか?きっと彼にも一人や二人、色恋を楽しんだ女がいるだろう。なかなか、か…

ちょうど

母にメールで無職になることを告げる。あんたが決めたことならやってみれば、別離の痛みはそんじょそこらで、癒えないよ。もっと苦しくなるかもよ、でもまぁいいさ、若さを苦く楽しめば?ちょっと、帰ってきて、お母さんと山登ったり、朝の散歩に出てモーニ…

はじめる

準備として、何もしない、極力お金も使わない休日を敢行。敢えて行う。ポストを覗くと、サボりすぎている、英会話教室からの催促の葉書。たしか、十万円ほど払って、一回ポッキリで、行くのを辞めたんだったけな。そうだ、わたしは英会話をしなくては。図書…

経緯

ざんざんと力の強い風と雨が降り注ぐ日曜日に公園にいた。赤い傘をさして、赤いかっぱを着て、人と待ち合わせをした。もう、全てがびしょびしょで足先の不快指数はメータを振り切り、ほんとうに今日は雨なんだろうか、これは夢の中のわたしの散歩なのではな…